傾聴を学習するときの注意点
ここでは、傾聴を学習するときに気をつけなければならないことを
お伝えしましょう。
まず傾聴は、剣道とか柔道とか書道とか華道のように、
「道」と捉えるのが大切です。
どういうことかと言うと、多くの場合、傾聴スキルを学んだら、
「これで傾聴をマスターした」
と思いがちになってしまいます。
が、傾聴は奥が深く、相手のことを理解し、共感すること一つ
とっても100%はありえないのです。
また、傾聴は、「俺って傾聴できてる〜」と思うようなときは、
テクニックは一見できているように見えても、たいてい表面だけの
聴き方しかできていないのです。
さらに、興味深いことに、傾聴はある意味「聴き方のクセ」
ですので、意識をしなくなった瞬間、相手が話にくい聴き方を
してしまったり、昔の聴き方に戻ってしまったりと、自分の傾聴
のレベルが下がってしまうのです。
コーチやカウンセラーといった、職業的に傾聴のプロである人たちでも、
ときどきは自分の聴き方を「傾聴のプロ」に見てもらうこともあるくらいです。
だから、傾聴を勉強してできるようになっても、
おごらずに常に「傾聴マインド」を確認しつつ、
傾聴を仕事や生活に生かしていくことが大切です。
まさに、「傾聴道」ですね!
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